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ブラコンですが、なにか?

第2章 Be loved by brothers

『ゴメン、レポート持ってきて』

夕食の用意をしようとしていた時、雅にぃから電話がかかってきた。


ホント、忘れ物が多いんだから……


机に置きっぱなしのファイルを持って大学に来た。

「雅にぃ、どこにいるの?」

雅にぃに電話をかけながら、キャンパス内をキョロキョロしながら歩く。

『ここ、ここぉ~』

受話口からと外から同時に聞こえてくる声。

後ろを振り返ると、満面の笑みで手を振りながら走ってきた。

「もう、恥ずかしいって……」

持っていたファイルを雅にぃの胸に押し付けた。

「ありがとう」

クスクス笑う周りなんて気にせず、忘れ物を受け取った。

「これ提出したら帰れるから、一緒に帰ろ?」

「じゃあ、門で待っ……」

「ほら、行くよ?」

俺の手首を掴んで、スタスタと歩き出した。


暴れたって雅にぃの力にはかなわないし、離してもくれないので諦めてついていった。




「失礼しました」

ペコリとドアの前で頭を下げて、雅にぃが出てきた。

「お待たせ、帰ろっか?」

「帰りにスーパー寄っていい?牛乳買い忘れてたの思い出して」

「いいよ、じゃあ……行こっか?」

俺の手をギュッと握るとニコッと俺に微笑む。


ヤバいかも……


雅にぃの態度に、俺の危機管理能力が警告する。


「ちょっ、どこ行くの?」

さすがにこの場所はおかしい。


だって連れって来られたのはトイレ。


「おかしくないって」

「うわっ!」

少し大きな個室にポンと身体を押された。


カチャッ…


後ろ手に雅にぃがカギを閉めた。

「何す…んっ!」

俺の声は雅にぃの唇によって塞がれ、すぐに舌が入ってきた。

「まさっ…ぁっ、まっ…ふぁっ」

「俺……限界なの」

唇が離れ耳元で呟くと、俺の手をある場所へと導いた。

「あっ…」

そこにはズボンを押し上げる雅紀のモノ。

「ミルク……欲しいんでしょ?」

「へっ?」

「たっぷり上げるね?和也の中に」

下手くそなウインクを俺に向けた。

「やっ、ちょっ、待っ……んあぁっ」


雅にぃがいうミルクはたっぷりと俺の中に注がれた。


そして、本物の牛乳……買い忘れた。

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