ブラコンですが、なにか?
第10章 Be loved by Masaki①
「いてて……一体、どうしたの雅にぃ?」
お尻を擦りつつ雅にぃを見ると、俺の声は届いていないようで、鼻唄混じりに上機嫌でスマホを素早くタップしていた。
「ちょっと、雅……」
ピンポーン…ピンポーン…
俺の言葉を止めるLINEの通知音が連続で鳴る。
「これで……よし!」
雅紀にぃが勢いよく立ち上がると、しゃがんだままの俺に笑顔を向けた。
「今日は作らなくていいよ、ご飯」
「ダメだよ、お腹空いてるんでしょ?」
俺も勢いよく立ち上がった。
雅にぃは空腹だと力が出ないじゃん。
我慢できないでしょ?
「空いてるよ?」
「だったら……」
「今から食べに行こ?」
予想もしていなかった言葉に、反応することが出来なかった。
「今日は料理も洗い物もお休み。たまにはさ、ゆっくり……ご飯食べよ?」
俺の頭をくしゃって撫でてくれた。
別に家事をする事は苦じゃない。
智にぃと翔にぃは仕事。
雅紀にぃは大学で、潤は部活。
それぞれ忙しい毎日を送っている。
俺は部活をするつもりがなかったから、皆よりも時間に余裕がある。
けど……時間に追われる日も正直ある。
きっと俺が頼めばにぃ達は嫌な顔をせずに手伝ったり、代わりにしてくれる。
でも自分がやるべきことだから、にぃ達には言えなかった。
「ありがとう、雅紀にぃ」
俺の気持ちを汲み取ってくれて……
「よし!何、食べよっか?お寿司?中華も……いいよね」
ねぇ、雅紀にぃ。
優しい雅紀にぃに少しだけ我が儘言ってもいい?
「あのさ……」
「ん?」
「俺……ハンバーグが食べたい」
ビックリしたみたいでパチパチと高速で瞬きしながら俺を見てたけど、すぐに笑顔に変わった。
「じゃあ、ハンバーグで決まり!行くぞ!」
「うん!」
雅紀にぃが差し出した手をギュッと握り、手を繋いで玄関へと向かった。
お尻を擦りつつ雅にぃを見ると、俺の声は届いていないようで、鼻唄混じりに上機嫌でスマホを素早くタップしていた。
「ちょっと、雅……」
ピンポーン…ピンポーン…
俺の言葉を止めるLINEの通知音が連続で鳴る。
「これで……よし!」
雅紀にぃが勢いよく立ち上がると、しゃがんだままの俺に笑顔を向けた。
「今日は作らなくていいよ、ご飯」
「ダメだよ、お腹空いてるんでしょ?」
俺も勢いよく立ち上がった。
雅にぃは空腹だと力が出ないじゃん。
我慢できないでしょ?
「空いてるよ?」
「だったら……」
「今から食べに行こ?」
予想もしていなかった言葉に、反応することが出来なかった。
「今日は料理も洗い物もお休み。たまにはさ、ゆっくり……ご飯食べよ?」
俺の頭をくしゃって撫でてくれた。
別に家事をする事は苦じゃない。
智にぃと翔にぃは仕事。
雅紀にぃは大学で、潤は部活。
それぞれ忙しい毎日を送っている。
俺は部活をするつもりがなかったから、皆よりも時間に余裕がある。
けど……時間に追われる日も正直ある。
きっと俺が頼めばにぃ達は嫌な顔をせずに手伝ったり、代わりにしてくれる。
でも自分がやるべきことだから、にぃ達には言えなかった。
「ありがとう、雅紀にぃ」
俺の気持ちを汲み取ってくれて……
「よし!何、食べよっか?お寿司?中華も……いいよね」
ねぇ、雅紀にぃ。
優しい雅紀にぃに少しだけ我が儘言ってもいい?
「あのさ……」
「ん?」
「俺……ハンバーグが食べたい」
ビックリしたみたいでパチパチと高速で瞬きしながら俺を見てたけど、すぐに笑顔に変わった。
「じゃあ、ハンバーグで決まり!行くぞ!」
「うん!」
雅紀にぃが差し出した手をギュッと握り、手を繋いで玄関へと向かった。