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ブラコンですが、なにか?

第10章 Be loved by Masaki①

顎を掴んでいた手が輪郭をなぞりながら上がり、指に髪を絡ませて優しく撫でる。

それが心地よくてつい、頭を預けてしまう。

「気持ちいいの?」

優しく笑う雅紀にぃに俺は素直に頷いた。

「ホント、和也は可愛いなぁ」

後頭部に回った手はゆっくりと雅にぃにの顔へと引き寄せられ、そのままはむっと唇を吸われる。

「ふふっ、和也の唇って柔らかいから、食べたくなっちゃう」

そう言って上唇や下唇を啄んだり、ペロッと舌で舐められる。

「んっ……ぁっ、雅……にぃ」


自然と漏れる甘い吐息は、身体が次の刺激を求める合図だってにぃ達が口を揃えて、そう言い切る。


「和也…口、開けて?」

でもそれが事実と認めるように、隙間を作って雅紀にぃの舌を受け入れる。


雅にぃの舌がねっとりと俺の舌に絡み付く。

口内に広がる熱がジワジワと俺の身体を熱くし、2人で奏でる水音も少しずつ大きくなる。

「もう……堪んない」

どちらとも言えない液で潤った唇から発せられる雅紀にぃの掠れた声に、身体が疼く。


俺だって……同じだよ?


「ねぇ……もっと」

今度は俺が後頭部に手を回して、雅紀にぃを引き寄せ唇を重ねた。

容易に侵入した口内で、雅にぃの舌を絡めとる。


時より鼻から抜ける雅紀にぃの吐息。

俺のキスに雅紀にぃが気持ちよくなってくれてる。


それが嬉しい。

だからもっともっとって思っているのに……


いつの間にかその波に俺自身も飲み込まれていく。

絡めていた舌も絡められ、雅紀にぃの舌の動きに翻弄されていく。

「ね、気持ちいい……時間でしょ?」

唇が離れると悪戯っぽい笑顔を俺に向けた。

「でも、まだまだこれから。続きは……ベッドでね?」

「あ…っ」

痺れるくらいの男らしい低い声と吐息が鼓膜だけじゃなく身体を震わせた。

「おいで」

差し出された手をギュッと握ると、一緒にベッドへと歩を進めた。

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