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ブラコンですが、なにか?

第10章 Be loved by Masaki①

ベッドに腰かけると、雅紀にぃは勢いよく服を脱ぎ捨てた。

少し焼けた肌、そして細いながらも引き締まった身体が露になる。

普段ではあまり感じさせない男らしさに、毎回ドキドキしちゃうし目が離せない。

「釘付け?ふふっ、嬉しい。鍛えた甲斐があるよ」

嬉しそうにスルスルと自分の割れた腹筋を撫でる。

「和也も……脱いで?」


俺なんて筋肉の変わりに贅肉がついた、だらしない身体。


途端に恥ずかしくなって裾をグッと握る。

「だーめ、脱がすよ?」

「やぁ…っ」

雅紀にぃに力で勝つことなんて出来ない。

抵抗していた手はあっという間に裾から離れ、あっという間に服は脱がされた。

「和也の肌って綺麗だよね。雪のように白くて……モチモチしてる」

マジマジと見つめるから、恥ずかしくなって思わず雅紀にぃに抱きついた。

「それに密着すると肌に吸い付いてくる。何かさぁ、離れないでって言ってるみたい」

背中に回された腕にギュッと力が入る。

そして触れ合った肌から雅にぃの胸の鼓動が伝わってくる。

「離さないからね」


やっぱりね。

雅にぃはピシッと何かを決めようとすると、緊張するんだよね。


肌に感じる胸の鼓動はいつになく早かった。


でもね……俺も早いの。

回した腕を解いて見上げた雅紀にぃの顔は、本当にカッコいいんだもん。


「和也」

「雅紀にぃ」

名前を呼び合うと、どちらともなく顔を近づけて唇を重ねた。

後頭部を優しく手で包まれながら、ベッドにゆっくりと倒される。

唇から離れると、輪郭をなぞるようにチュッと吸われたり舌を這わしていく。

「んっ、やぁ…っ」

耳朶を甘噛みされ、舌で耳の中を掻き回す。

ダイレクトに伝わる厭らしい水音に、俺のモノは意図も簡単に反応する。


それに雅紀にぃが気づかない訳がない。


「ちゃんと気持ちよくなってくれてるね?」

「んあっ…」

スエットの上から、その大きくなった俺のモノの形を確かめながらゆるりと撫でた。

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