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ブラコンですが、なにか?

第11章 Be loved by Sho①

「ちゃんと片付けなさーい!」

「ごふっ!かっ……和也、待ってー」

畳んでくれた洗濯物を投げつけられ、俺の叫びも虚しく和也は部屋を出ていった。


ヤバい。

完全にヤバいぞ。


俺は慌てて片付けを再開する。

まずは和也が持ってきてくれた洗濯物を畳み……ん?


これって……雅紀のだよな?


広げて確認してみるけど、やっぱり俺のでは無かった。


持っていくか。


先に雅紀のTシャツを畳んで部屋を出た。

リビングから雅紀の声が聞こえていたので、部屋に置いておこうとノックせずドアを開ける。


……あれ?


部屋には和也がいた。

きっと雅紀の洗濯物を置きに来たんだろう。


でも和也の手元には洗濯物はなく、タンスに入れ終わっている。

いつもならテキパキ動き、今みたいにボーとするような無駄な時間はない。

それに俺の気配にも気が付いていない。


もしかしたら……良いものが見られるかもしれないな。


直感的にそう感じた俺は、静かに様子を見ることにした。


和也の視線の先に、昨日雅紀と乱れに乱れていたであろうベット。

今はシーツも交換し、綺麗になっている。


もしかして……


そう思った時、和也はベッドに近づきシーツを指でスーと撫でた。


俺は気配を消しながら和也へと近づいた。

たぶん、今の和也は絶対に俺には気が付かない。


「昨日の事……思い出してたの?」

耳元でそっと囁き、逃げないように腰に手を回してロックした。

「おっ、思い出してなんか……」

一瞬振り返ったけど、プイッと前を向いた。


動揺している和也も可愛いから、ついついからかいたくなる。


「ホントに?耳、真っ赤だけど?」

「ひゃ…っ」

ペロッと赤くなった耳の縁を舌を細くして舐めると、プルっと震えた。


その反応、もう……堪んない。


「うわっ!」

くるっと体勢を入れ替えると、昨日愛されいた雅紀のベッドに倒した。

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