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ブラコンですが、なにか?

第11章 Be loved by Sho①

「ぅ…ん」

目を覚ますと服も着ていて、身体も綺麗になっていた。

ほのかに香るボディーソープの匂い。


お風呂も入れてくれたんだ……


首を動かし窓を見ると、カーテンから光が漏れ始めていた。

「うっ、いってぇ……」

身体を起き上がらせると、あちこちが悲鳴をあげる。


俺も少しは運動した方がいいかな?


ってか、みんながセーブしてくれたらいいじゃん!

うーん、それも寂しいな。


「ちょっと翔にぃ、和也に言ってないよね?」

そんな事を考えていると、外から雅紀にぃの声が聞こえた。


言ってないって……昨日の事?


「んー、さぁね?」

俺はドアへと静かに近づくと聞き耳を立てた。

「ねぇ、やっぱり翔にぃチクってるよ」

「バカッ、声が大きい」

翔にぃの声と同時にバタバタと近づく足音。

「おい、翔!和也に言ったのか?」

「言わないって言ったじゃん!」

智にぃと潤が翔にぃに詰め寄っている。

「よく考えてみてよ?告げ口してたら、昨日俺もお預け食らってたぞ?」

「「「なんでだよ」」」

綺麗に3人のツッコミが揃う。


ってか、この話ぶりは翔にぃも3人が俺に内緒にしてた事を知ってる?


「雅紀の部屋で和也としてた事に3人が聞き耳立てたって言ったら、俺がそれをわかってしたって誤解するだろ?」


嘘……聞かれてたの?

翔にぃの説明を聞いて、一気に顔が熱くなる。


「あり得る」

「そっかぁ」

「翔にぃ、変態確定だね」

「だろ?そんなのご免だよ。って、変態じゃねーよ!」


変態は……4人じゃん!


俺はグッとドアノブを握ると勢いよく開けた。

「ご免なのは、俺だぁぁぁぁぁ!」

「「「「和也…っ」」」」

たじろぐ4人を睨みつけ壁に追いやる。

「もう、今日から1ヶ月……禁止!」

「「「「嘘ぉぉぉ」」」」

嘆きを背中に受けながら、俺はリビングへと向かった。

「せめて1週間!」

「無理っ、3日にして!」

「いや、1日!」

年齢が下がるほど、お預け日数が減っていく。

「大丈夫、今日解禁出来るよ?」

「やっ…」

翔にぃがお尻の割れ目をスーッと指でなぞった。

恐る恐る振り返ると、みんながニヤリと笑っていた。

「やっ、やだぁぁぁぁ!」

「「「「待てぇぇぇ」」」」


今日も俺……兄弟に愛されてます♡

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