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ブラコンですが、なにか?

第12章 Holiday of Kazunari①

「智…にぃ」

トイレに来た人が用を足して出ていったの音で確認してから、声をかける。

「その目、堪んない。やっと俺の存在に気がついた?」

智にぃの手が俺の頬を包む。

「潤の事……考えてただろ?」

「えっ?」

俺の心の内を読まれ、驚きで身体がピクっと動いた。

「当たりでしょ?俺が潤に似てるっていうから、相手役の人に嫉妬してたでしょ?」

「しっ、してない……」

バレバレな態度が恥ずかしくてプイっと顔を背けた。

「こっち見なさい」

顎をグッと掴まれ、智にぃの顔が目の前に飛び込んでくる。

「昔っから拗ねると唇尖らせるんだから」

「ふぃたい……」

指に力を入れワザと俺の唇を尖らせる。

「俺とデートしてんだから、
潤の事ばっかり考えたら……拗ねるよ?」

「ふぁい」

素直な返事に気を良くしたのか、ニッコリ笑って手を離してくれた。

「わかったら、今から俺に夢中になれるよな?」

不敵な笑みを向ける智にぃに嫌な予感がする。

「あっ、ほら…映画の続き見なきゃね?仕事の為に……」

「だーめ。和也とキスしたら、ここ……こんな風になったんだから」

俺の手を掴んで下半身に導くと、ズボンを押し上げている智にぃのモノに触れた。


嘘…でしょ?


「責任とってくれる?」

首を傾げて可愛く笑って言って見せるけど、鋭い眼光が俺を捉えて離さない。

「それに……和也もでしょ?」

「あ…っ」

スッと撫でた先は、同じくズボンを押し上げている俺のモノ。

「声だけは……我慢してね?」

耳元で囁かれ、そのまま縁を舌でなぞられる。

「やぁっ、無理…っ」

力の抜けていく俺に、ズボンのホックを外す智にぃの手を止める事は出来ない。

「ローションないからこれ使うね?」

「あっ、そんな……ダメッ」

パンツの中に手を忍ばせると、俺のモノの先を指でグリグリしながら溢れだす先走りを拭っていく。

そしてその手はさらに奥へと進む。


声を止める自信が……ない。


「智にぃ……キスして?」

「お安い御用」

智にぃの唇が俺の声を甘い声を吸い取った。



トイレでも俺……愛されてます♡

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