太郎くんとエッチな災難
第3章 看病
放課後。
ホームルームが終わると私は帰る支度をしている嘉山君の所へ行った。
「嘉山君、一緒に帰らない?学校のコピー機調整中だからコンビニで今日の授業のノートのコピー渡したいの」
「…随分親切なクラス委員だな」
「他に嘉山君の事手伝ってくれそうな人いないもん、それにね?…あ、笹木君っ」
私は帰ろうとしている笹木君を呼び止めた。
「何?」
「クラス日誌の提出と教室チェックお願いしてもいい?」
「今日早く帰りたいんだよなぁ」
「そしたら嘉山君とコンビニに行って今日の授業のノートのコピー渡してもらえる?怪我してるクラスメートと転校生ののサポートもクラス委員の仕事だから」
すると笹木君は嘉山君をチラッと見た。
「あーー…じゃあ、日誌の提出の方やるよ…」
「わかった、じゃあお願いするね」
私は嘉山君と教室を出た。
「なぁ?クラス委員って放課後もやる事あるのか?」
「そう…いつも押し付けられちゃうから押し付けちゃった」
「そうか…」
クラス委員の仕事をするよりも嘉山君と帰った方が100倍楽しかった。
嘉山君もやっと心を開いて来てくれて嘉山君が怖いと思っていたなんてもうすっかり忘れていた。