太郎くんとエッチな災難
第4章 気持ち
そして始業のチャイムがなる寸前にやってきた。
「七瀬!わりぃ!また寝坊した!でも、昨日の帰りは俺仕事したから良いよな?」
こいつ…全部七瀬に押し付けてるくせに何言ってるんだ?
「おい…クラス委員の仕事やらねぇなら俺と代われ」
「嘉山君…」
「や、やだよ…クラス委員やっただけで色々加点してもらえるけど途中でやめたら色々不利になる」
「てめぇは七瀬に押し付けてばっかだろ…代われ」
俺は笹木を睨み付けて壁まで追い込んだ。
「ヒィッ!七瀬!こいつどうにかしてくれよ!」
「嘉山君っ…脅すような事しちゃダメっ」
するとそこに担任がやって来た。
「な、何やってるんだ!?嘉山!止めなさい!」
睨んでるだけで悪者になれるのなんて俺くらいなもんじゃないか?
「なぁ?クラス委員の仕事七瀬にばっかりやらせてるってわかってんだろ?何もしねぇ奴にやらせてんじゃねぇよ」
「その事で怒ってるのか!?」
「怒ってねぇよ!やらない奴がやるなら俺にやらせろって言ってんだよ!俺にもクラス委員になる権利あるだろ」
「そんなにやりたいのか…それなら笹木、代わってあげなさい」
「ハ!?何でだよ!?」
「クラス委員の仕事途中で投げ出したら不利になる件は今回はやる気のある転校生の権利の主張ということで無しにするから!それで問題ないだろ?元々嫌がってたんだから」
「それなら…いいけど」
強引だったが俺は急遽七瀬と学級委員になる事になった。