太郎くんとエッチな災難
第5章 準備室
すると嘉山君はドアを閉めて小声で言った。
「10分しかない休み時間ですげぇな…終わるまで待つしかねぇな…授業始まるまでには終わるだろ」
「そうだね…いるの分かったら色々まずそうだし、見なかった事にしておこ」
人がセックスしてるところ初めて見ちゃった…。
ここにいるのがバレない様に私達は喘ぎ声を聞きながら静かに待った。
始業時間直前になるとやっと終わったようだ。
「…ん?」
「先生どうしたの?」
「準備室のカギの施錠されてないな」
「そんなのどうでもいいじゃん!次の授業のクラスの子達来ちゃうし、もう行こうよー」
準備室のカギは後から取り付けられた簡単な物で外側から錠前を通すだけのタイプだ。
先程生物の先生にカギを預かって入った。
錠前はドアのところにかけっぱなしだ。
「ここ閉め忘れてると後でうるさいんだよ」
ガチャガチャとカギを閉められてる音がして嘉山君と顔を見合わせた。
「今、出ていった方がいいかな…?」
「次の授業で他のクラスの人達来るの待とう…」
さっき女の子の方が次の授業の事を言ってたし確かにその方が良さそうだ。
先生はカギを閉めたようでその場からいなくなった。
「そんな焦らなくても次の授業は誰も使わないから大丈夫だ」
そう言ってたのが聞こえて急いでドアを叩いたけど2人はもう行ってしまった。