太郎くんとエッチな災難
第6章 王様ゲーム
嘉山君のギプス外れたけど…これからもお弁当作って来てもいいのかなぁ?
私は一応今日も持ってきた嘉山君のお弁当を見ながら溜息をついていた。
ギプスを着けてる間は骨折をしてしまったのは私が原因だったからっていう理由で作ってきてたけど、このまま作り続けてもいいのかな?
嘉山君の事好きだし、お昼ご飯一緒に食べる口実にもなるから続けたいけど…彼女でもないのに駄目かな…?
「花ー!やっぱり嘉山君と付き合ってるんだって!?仲良いから怪しいと思ってたんだよね!隠さなくても良いのに!」
朱里が教室に入ってくるなり突然そんな事を言った。
「…へ?どういう事?」
「嘉山君が更衣室で七瀬は俺の女だ!って暴れたんだって!すごい噂になってるよ!」
「エェ!?」
どうしてそんな事になったんだろう…?
それに嘉山君は見た目は怖いから誤解されちゃうけど暴れたりはしない。
すると嘉山君が教室に戻ってきたのが見えて急いで駆け寄って廊下に出た。
「嘉山君っ…更衣室で暴れたの?」
「は?暴れてねぇよ」
「やっぱりそうだよね…」
嘉山君に朱里から聞いた話をすると驚いていた。
「んな!?何で付き合ってる事になってんだ…わりぃ…俺と付き合ってるとか思われたくないよな…はぁ…何でこんな事に…」
「そんな事っ…付き合ってるって思われても全然良いよ!あっ!えっと…その…私、よく告白ドッキリとか告白OKするか賭けられたりする事多いから嘉山君が付き合ってるふりしてくれたらそういうの無くなるかなって…」
うわぁ…好きなのバレないように誤魔化したら変な誤魔化し方しちゃった…。