太郎くんとエッチな災難
第6章 王様ゲーム
「嘉山君女の子見る目めっちゃある!花はめちゃくちゃ良い子だから大事にしてあげてね!」
「あぁ…大事にするよ」
どうしよう…ふりなのに…すごく嬉しい!
「なんだ、嘉山って全然怖くないじゃん!すげぇ良い奴そう!七瀬以外と話してるの見た事ないし、俺の事知らないよな?朱里の彼氏の須賀康太(すが こうた)!よろしく!」
「あ…よろしく」
「そういえば私も何気に自己紹介してなかった!花の親友の鮎川朱里です!」
「ふっ…知ってる。七瀬からよく話聞いてる」
「……嘉山君……笑うとめっちゃイケメンっ!いつも怖い顔して座ってるから気付かなかった!」
付き合ってるふりしたらなんと嘉山君が急に馴染み始めてびっくりした…。
話していると、横から急に笹木君が割り込んで来た。
委員の仕事の事があったけど、笹木君って須賀君とよく話してるんだよね…。
「須賀、今週末鮎川とうち来るか?」
「おー!朱里どうする?」
「行く!そうだ!花と嘉山君も一緒に行っちゃ駄目?先週から付き合ってるんだって!」
何の話か全く掴めない…
「まぁ…まだ他に声掛けないから良いけど…うちで暴れたり喧嘩したりするなよ?」
「しねぇよ…暴れた事なんかねぇし」
「嘉山君は誤解されがちだけど大丈夫だから…それで何の集まりなの?」