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太郎くんとエッチな災難

第10章 手錠




「これ親父ので鍵どこにあるか知らないんだよ!」


すると一緒にいた瑠菜ちゃんが覗き込んで来た。


「消防署行ったら切ってくれるって聞いた事あるー」

「切るのは駄目だ!これ純金で出来た手錠だぞ!持ち出した事がバレたら殺される!」

「純金の手錠!?どうしよう…」


よく見ると手錠は金色で言われてみると高級感があるように見える。


「ちょっと待て…この手錠作ったところに電話する…」


笹木君はそう言って電話をし始めた。




すぐに取れるよね…?



「…はぁ!?そこを何とか今日中に頼みます……そうですよね…わかりました」


笹木君の電話口の声からして嫌な予感…


「2人共ごめん…ってなんで俺が謝らないといけないか分からないけど…これ作った職人なら外せるらしいんだけど、今北海道にいて明日にならないと来られないらしい」

「えっ…じゃあ、明日までこのまま?」

「マジかよ……」

「でも二人ラブラブだし明日までずっと一緒にいるくらい全然余裕じゃない?」

「余裕じゃねぇよ…これ家族にどう説明すんだよ」


「駅前にうちが所有してるマンションに泊まる用に1室あるからそこ使っていいよ」

「えぇー今日そこ泊まる約束だったのにぃ」

「しょうがないだろ、自宅の方の俺の部屋でいいじゃん」

「今日は家族の人いるから思いっきりエッチ出来ないじゃんー」


瑠菜ちゃんは不満そうだったけど私も太郎君と手錠で繋がれてるのを家族に説明出来ないし、マンションを使わせてもらうことになった。



瑠菜ちゃんと笹木君がそっちに対してオープンなのはこの前の時から知ってたけど笹木君の家って本当すごい……


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