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もう一度、君に会えたら

第3章 取引

「それは困ります。
意中の人が僕を好きになってくれるような石ってありますか?」

「うーんと。
恋愛系だと、ピンクの…ローズクオーツとか有名よね。プラス、アメジストとかを少し。。」

思案顔のセンパイは、あーでもないこーでもないと、僕のブレスの配置を考えはじめた様子。

僕は、やや不安を感じて尋ねた。

「あの…センパイ。。
さっきの僕が言ったこと、覚えてますか?
僕の意中の人って……センパイですよ?」

「え?あっ、ああ、そうね」

なにが、"そうね"なんですか。

アクセサリー作りに熱中して
僕の気持ちなんか、ど忘れしてたでしょう?

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