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もう一度、君に会えたら

第4章 彼氏

「私、不思議なのよね。
吾郎ちゃんってモテるでしょ?
中学のときとか、つきあったりなかったの?」

「なに言ってる。モテたことなんてないよ。
未だに僕はみんなから"吾郎ちゃん"って呼ばれてるんだよ?
雪ちゃんも、そうだけど。。」

バレンタインだって、義理ばっかもらったし。
告白なんてされたこともない。

「呼びかたは関係ないと思うよ?
親しみやすいから、そう呼んじゃってるけど
"吾郎ちゃん"って呼ばれるのは嫌?

…吾郎くん、がいい?」

「うん。雪ちゃんからは、そう呼ばれたい」

いかにも年下な呼びかたよりも
男だって意識されてる気がするから。

「じゃあ、決まりね。
これからは、"吾郎くん"」

"これからは"って響き、いい…。

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