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もう一度、君に会えたら

第4章 彼氏

「はい」

僕の声がして、相手は驚いた様子。

「誰?」

「お前こそ、誰だ?」

「それはこっちのセリフだ。
雪野はそこにいるのか?
お前、雪野に何もしてないんだろな?」

「どのツラさげて、んな善人っぽく言ってんだよ?」

浮気男が雪ちゃんに想われて、僕が想われないなんて、そんな不条理は絶ちきってやる。

「おい!雪野は?雪野にかわれ!」

「気安く呼ぶな!
お前はほかの女とそっちで仲良くしとけ!

雪野には、俺がいるんだよ。
だから
今日を限りに近づくなっ!」

「雪野?雪野?いるんなら答えろ!
あのことは、謝るから。またやり直そう?」

僕的には謝って済む問題じゃない。
僕の焦がれる彼女を傷つけたんだから。
彼女が許しても、僕は決して許さない。

僕が口を開こうとすると、彼女が携帯電話を奪った。

「あんたなんか、、だいっきらいっ!
もう、連絡してこないでっ!」

そして、通話を遮断。

しばらく沈黙が流れ、ふたり目があった。

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