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もう一度、君に会えたら

第6章 彼女

そんな、さなかに
背中から抱きしめらた気がして

僕の胸にまわされた彼女の両腕を確認して
気のせいじゃないんだ…

心がジーンと震えた。


「…雪ちゃん?」

「私も、
吾郎くんと一緒にいたい…」

「えっ……。」

何かしちゃいそうで、必死で止めてるのに
そんなこと言って煽るの?

僕は、通話ボタンを押さずに
彼女の手に自分の手を重ねた。

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