
ここから始まる物語
第19章 金色の軍隊
「おまえほど強いものがいるとは思わなかった。今度は喧嘩じゃなくて、堂々と力比べをしようじゃないか」
と讃え合う男たち。
「見知らぬあなたに抱きしめられた時の気持ちは、とても心地よかったわ」
と愛を語り合う男女。
「いつも叱ってばかりでごめんね。あなたがそんなふうに思っていたんて知らなかったわ」
と理解を深め合う母と息子。
そんな姿を見ていると、ゆうべの騒動もあながち悪いことばかりではなかったのかもしれない、とピスティは思うのでした。
「王なんていなくたって、この国のみんなはちゃんと生きていけそうだ」
ピスティは嬉しくなると同時に、ちょっと寂しくもなりました。
ふっと、つい息が漏れてしまいます。
安心すると、急に身体がふらりと揺れました。
「おっと」
すかさず、ゲンとフウが支えてくれます。
「ありがとう」
まだ、しばらく穏やかな時が流れると思っていたのですが、突然、街の中が騒がしくなりました。
「なんだ!」
緩みかけていたピスティの気持ちが、一瞬で引き締まります。
窓から眺めていると、見たことのない軍隊が街の中へ進んでくるではありませんか。
金色の鎧をつけ、金色の兜を被り、金色の槍を持った、たくましい兵士たちです。
その進み方は風のように速く、乱れることがありません。
が、アウィーコートの軍も優れていました。正体不明の軍隊が街へ入ってくるのと同時に、城からも兵士が出てきました。ピスティのいない間も、きちんと指揮を執る者が働いているようです。
と讃え合う男たち。
「見知らぬあなたに抱きしめられた時の気持ちは、とても心地よかったわ」
と愛を語り合う男女。
「いつも叱ってばかりでごめんね。あなたがそんなふうに思っていたんて知らなかったわ」
と理解を深め合う母と息子。
そんな姿を見ていると、ゆうべの騒動もあながち悪いことばかりではなかったのかもしれない、とピスティは思うのでした。
「王なんていなくたって、この国のみんなはちゃんと生きていけそうだ」
ピスティは嬉しくなると同時に、ちょっと寂しくもなりました。
ふっと、つい息が漏れてしまいます。
安心すると、急に身体がふらりと揺れました。
「おっと」
すかさず、ゲンとフウが支えてくれます。
「ありがとう」
まだ、しばらく穏やかな時が流れると思っていたのですが、突然、街の中が騒がしくなりました。
「なんだ!」
緩みかけていたピスティの気持ちが、一瞬で引き締まります。
窓から眺めていると、見たことのない軍隊が街の中へ進んでくるではありませんか。
金色の鎧をつけ、金色の兜を被り、金色の槍を持った、たくましい兵士たちです。
その進み方は風のように速く、乱れることがありません。
が、アウィーコートの軍も優れていました。正体不明の軍隊が街へ入ってくるのと同時に、城からも兵士が出てきました。ピスティのいない間も、きちんと指揮を執る者が働いているようです。
