
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
「駄目だよ」
「なんで駄目なの?」
戦うことを許さないピスティに、レナは一歩も引きません。
「だって、きみは妃なんだよ」
「なんで妃が戦場に行っちゃ駄目なの?」
「みんなびっくりする」
「関係ないわ」
こうなると、もうレナは引かないでしょう。ピスティもそれはわかっています。でもピスティとしてもレナを戦場に送り込むことはできません。ピスティは気が進まないながらも、
「戦場へ行くことは禁止する。これは王としての命令だ」
頼むのではなく、命令にものを言わせてレナを黙らせました。
「命令ですって」
レナの白い頬が、みるみる赤くなっていきます。そして、
「知らないわ、そんなこと!」
ぷいと顔を背けたかと思うと、床を踏み鳴らしながら部屋から出ていってしまいました。
「おい、レナ!」
ピスティは呼び止めましたが、レナが振り返ることはありませんでした。
「なんで駄目なの?」
戦うことを許さないピスティに、レナは一歩も引きません。
「だって、きみは妃なんだよ」
「なんで妃が戦場に行っちゃ駄目なの?」
「みんなびっくりする」
「関係ないわ」
こうなると、もうレナは引かないでしょう。ピスティもそれはわかっています。でもピスティとしてもレナを戦場に送り込むことはできません。ピスティは気が進まないながらも、
「戦場へ行くことは禁止する。これは王としての命令だ」
頼むのではなく、命令にものを言わせてレナを黙らせました。
「命令ですって」
レナの白い頬が、みるみる赤くなっていきます。そして、
「知らないわ、そんなこと!」
ぷいと顔を背けたかと思うと、床を踏み鳴らしながら部屋から出ていってしまいました。
「おい、レナ!」
ピスティは呼び止めましたが、レナが振り返ることはありませんでした。
