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第22章 最後の戦い

【それぞれの決意】
~コーリーの場合~

 その頃、城下街は大騒ぎになっていました。またしても戦争になることを知った人びとが、荷物をまとめたり、城下街の外から逃げてくる人たちのために準備をしたりと、動き回っていたのです。
 そんな中で、とぼとぼと城の近くを歩いている女がいました。
 豊かな金髪。大きく膨らんだ胸。ぽってりとした唇。
 女の名前はコーリーでした。
 実は、コーリーには引っかかることがあったのです。
 それはほかでもない、ピスティとレナのことでした。
 コーリーは、自分の美しさに自信を持っていました。自分の美しさをもってすれば、いかにピスティが妻を迎えていようと、その心を奪い返せると思っていました。
 ところが、そうはなりませんでした。
 ピスティとレナを喧嘩させるために企みごとをして、それがバレてしまったことは痛手でしたが、それでもピスティの心をつかみ続けられると思っていたのです。

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