
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
しかしピスティは、あくまでレナに一途でした。
コーリーから見てもレナは美しい姿の持ち主でしたが、それでも自分の方が上だと思っていました。それなのに――。
ピスティはコーリーではなく、レナを選んだのです。
旗から見れば醜い嫉妬だということくらいはコーリーにもわかります。しかし、それでも諦められない心が確かにありました。そして、その心からは目を背けることができなかったのです。
自分が抱く嫉妬の心を、どうしたら満たすことができるのだろう――コーリーはそんなことを考えながら道を歩いているのでした。
すると不意に、後ろから声をかけられました。
「コーリー殿ですかな」
振り向くと、変わった服を着た老人の姿がありました。眼帯をつけたその老人を、コーリーは知っていました。
「あなたは――ゲンさんですね」
いつもピスティといっしょにいる仲間の一人です。
「どうかしましたか」
「実は、コーリー殿に大事な頼みがあるのじゃ」
「頼み?」
コーリーは首をかしげました。見知った顔ではありますが、親しいわけではありません。そんな相手から頼まれごとをされるとなると、気味が悪くなります。でも、どこか気になります。
「頼みって、なんですか」
「実はの――」
そしてゲンは、小さな声で意外なことを告げたのです。その内容は、まさにコーリーの思いを満たすものでした。
「それなら是非、やらせていただきたいです。頼まれごとじゃなくても、まさに私がしたいことでしたわ」
いったい、ゲンはどんなことを、コーリーに告げたのでしょうか。
コーリーから見てもレナは美しい姿の持ち主でしたが、それでも自分の方が上だと思っていました。それなのに――。
ピスティはコーリーではなく、レナを選んだのです。
旗から見れば醜い嫉妬だということくらいはコーリーにもわかります。しかし、それでも諦められない心が確かにありました。そして、その心からは目を背けることができなかったのです。
自分が抱く嫉妬の心を、どうしたら満たすことができるのだろう――コーリーはそんなことを考えながら道を歩いているのでした。
すると不意に、後ろから声をかけられました。
「コーリー殿ですかな」
振り向くと、変わった服を着た老人の姿がありました。眼帯をつけたその老人を、コーリーは知っていました。
「あなたは――ゲンさんですね」
いつもピスティといっしょにいる仲間の一人です。
「どうかしましたか」
「実は、コーリー殿に大事な頼みがあるのじゃ」
「頼み?」
コーリーは首をかしげました。見知った顔ではありますが、親しいわけではありません。そんな相手から頼まれごとをされるとなると、気味が悪くなります。でも、どこか気になります。
「頼みって、なんですか」
「実はの――」
そしてゲンは、小さな声で意外なことを告げたのです。その内容は、まさにコーリーの思いを満たすものでした。
「それなら是非、やらせていただきたいです。頼まれごとじゃなくても、まさに私がしたいことでしたわ」
いったい、ゲンはどんなことを、コーリーに告げたのでしょうか。
