
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
「お祈りすると、どうなるの?」
「ん? そうじゃな。もしも祈りが届けば、この世界をご覧くださっている方々が、たくさんの「星」をくださるじゃろう」
「本当に?」
「本当じゃとも。黄色いお星さまが、この世界に届くはずじゃ。それを届けてくれた方々のお言葉と共にな」
「お星さま、見たい!」
「気前の良い方なら、一度に五つも星をくださるぞ」
「すごーい」
「でも、厳しい方の場合は、一つしか星をくださらない。いちばん悲しいのは、見向きもされないことじゃな」
「そんなあ」
泣き顔になる少女を、ゲンは励ましました。
「だからお星さまがいただけるように、ようくお祈りするのじゃ」
ゲンは、胸の前で両手を合わせました。
「うん、わかった」
少女も、同じように手を合わせて目を閉じています。
気づけば、いつの間にか避難区域にいる人々が、みんな同じように手を合わせて祈りを捧げていました。
この世界を見ている方々は、彼ら、彼女らに「星」を届けてくれるのでしょうか。
ゲンを含めて、少女も少年も、美女も美男も、たくさんの「星」が届きますように、と誰もが一心に祈りを捧げるのでした。
「ん? そうじゃな。もしも祈りが届けば、この世界をご覧くださっている方々が、たくさんの「星」をくださるじゃろう」
「本当に?」
「本当じゃとも。黄色いお星さまが、この世界に届くはずじゃ。それを届けてくれた方々のお言葉と共にな」
「お星さま、見たい!」
「気前の良い方なら、一度に五つも星をくださるぞ」
「すごーい」
「でも、厳しい方の場合は、一つしか星をくださらない。いちばん悲しいのは、見向きもされないことじゃな」
「そんなあ」
泣き顔になる少女を、ゲンは励ましました。
「だからお星さまがいただけるように、ようくお祈りするのじゃ」
ゲンは、胸の前で両手を合わせました。
「うん、わかった」
少女も、同じように手を合わせて目を閉じています。
気づけば、いつの間にか避難区域にいる人々が、みんな同じように手を合わせて祈りを捧げていました。
この世界を見ている方々は、彼ら、彼女らに「星」を届けてくれるのでしょうか。
ゲンを含めて、少女も少年も、美女も美男も、たくさんの「星」が届きますように、と誰もが一心に祈りを捧げるのでした。
