
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
「われわれは、戦わずして負けはしない! 死を覚悟して戦うこともない! われわれは生きるために戦い、戦うからには必ず勝利するのだ! ――みんな」
ピスティは後ろ振り返り、仲間たちの顔を眺めました。誰も怖気づいてはいません。むしろ武器を構えて、今にも暴れだしそうです。
「みんな、これが最後の戦いだ! 僕に続け!」
ピスティは、森の外に待ち構える敵に向かって、真っ先に駆け出しました。同時に、戦士たちのあげる、嵐のような雄叫びが後ろから押し寄せてきます。振り返らなくても、全員がピスティのあとに続いていることがわかりました。
ピスティは敵の中に突っ込むと、片手だけで剣を持ち、素早い動きと型にはまらない技で敵を倒していきました。敵の喉を裂き、脇を突き、肘や膝に斬り込みます。
後ろにつづいた仲間たちも、それぞれの武器で敵と渡り合っています。一方で、傷ついて倒れていく者もいます。
義勇兵たちは、レナを守っているのか、レナを取り巻くようにして戦っています。レナも、仲間の間から件を繰り出して、敵に攻撃を加えています。
それぞれ奮戦していますが、もっとも凄まじい戦い方をしているのは、やはりライでした。
防御も攻撃もありません。梯子をひと薙ぎするだけで、自分へ突き出された武器を払い落とすと同時に、敵の身体を吹き飛ばします。
ピスティたちの、あまりに激しい戦いぶりに、敵は気圧されたのか、圧倒的な数にも関わらず弱腰になっています。
これなら、敵の真ん中を突き抜けて、街の中に逃げ込むことができるかもしれません。そうすれば、門を閉めて守りを固め、怪我人の手当をしたり作戦を練り直したりする余裕も生まれるでしょう。
「みんな! 余計な戦いは避けるんだ! このまま敵を突破して街へ戻ろう!」
ピスティは後ろ振り返り、仲間たちの顔を眺めました。誰も怖気づいてはいません。むしろ武器を構えて、今にも暴れだしそうです。
「みんな、これが最後の戦いだ! 僕に続け!」
ピスティは、森の外に待ち構える敵に向かって、真っ先に駆け出しました。同時に、戦士たちのあげる、嵐のような雄叫びが後ろから押し寄せてきます。振り返らなくても、全員がピスティのあとに続いていることがわかりました。
ピスティは敵の中に突っ込むと、片手だけで剣を持ち、素早い動きと型にはまらない技で敵を倒していきました。敵の喉を裂き、脇を突き、肘や膝に斬り込みます。
後ろにつづいた仲間たちも、それぞれの武器で敵と渡り合っています。一方で、傷ついて倒れていく者もいます。
義勇兵たちは、レナを守っているのか、レナを取り巻くようにして戦っています。レナも、仲間の間から件を繰り出して、敵に攻撃を加えています。
それぞれ奮戦していますが、もっとも凄まじい戦い方をしているのは、やはりライでした。
防御も攻撃もありません。梯子をひと薙ぎするだけで、自分へ突き出された武器を払い落とすと同時に、敵の身体を吹き飛ばします。
ピスティたちの、あまりに激しい戦いぶりに、敵は気圧されたのか、圧倒的な数にも関わらず弱腰になっています。
これなら、敵の真ん中を突き抜けて、街の中に逃げ込むことができるかもしれません。そうすれば、門を閉めて守りを固め、怪我人の手当をしたり作戦を練り直したりする余裕も生まれるでしょう。
「みんな! 余計な戦いは避けるんだ! このまま敵を突破して街へ戻ろう!」
