スノストによる友情短編
第43章 拾い犬
阿部「で、でもさ、!大ちゃん、名前しかわからない、、」
そうだ。名前しかしかも、下の名前しかわからない。
大介「、、佐久間、、」
阿部「え、?」
大介「俺の名前は佐久間大介。1992年7月5日生まれの21歳。血液型はO型。」
淡々と話す大ちゃんの姿。
佐久間「、、亮ちゃん、、ここまで言ってもわからない、?」
、、え、?
佐久間「全部うそ。文字も読めるし、お箸の使い方もわかる。部屋を汚したのもわざと。亮ちゃん、いや、亮平が俺に振り向いてもらうためにやったこと。」
渡辺「、、どういうこと?」
佐久間「昔の俺は、内気で人見知りで、、ともだちもできなくて、、ずっと1人でいた。その時、、亮平がこんな俺を救ってくれた」
覚えてない?って首を傾げる。
俺は、、その顔にどこか見覚えがあった。
、、あっ、!
阿部「、え、大ちゃんって、、大介だったの、?」
佐久間「、、ふふ、^_^思い出した?」
大ちゃんは、俺が小さい頃に過ごしていた街で出会った幼なじみだった。
佐久間「ごめんなさい。こうでもしないと思い出してくれないと思って、、まぁでも偶然だったけどね、あのとき実家から追い出された俺はたまたま立ち寄ったマンションが亮平の家だったってこと」