
スノストによる友情短編
第58章 時
“、、、大介くんっ!あっちで遊ぼ!”
“うんっ!”
小さい頃、俺にとって欠かせない大切な幼なじみがいた。
“お父さんっ!お母さんもっ!”
“ふふ^_^はいはい。大介、待ってて”
その日は、たまたま幼なじみの家族と俺1人でピクニックしていた。
俺の両親は、仕事でなかなか遊びに行けなかったけど、幼なじみの家族がそんな俺に優しくしてくれて、両親の代わりにどこにでも遊びに連れて行ってくれた。
でも、、その日の夕方、、
“、、あっ、、”
幼なじみと遊んでいたボールを俺が取り損ねてしまい、、大きな道路へ飛び出した。
それを拾い戻ろうとしたら目の前に大きなトラック。俺は動かずにいると、、誰かが俺を守って犠牲になった。
でも、はっきり覚えてるのは、、
“お母さんっ、お父さんっ、!!”
幼なじみが目の前で倒れている2人に泣きながら声をかけていたこと。
俺のせいで、、大切な幼なじみもその家族もその日のうちに全部失ったんだ。
俺の両親は、幼なじみの遺族に謝っていた。
でも、俺や家族に責めはしなかった。
だけど、ただ一人、、
“、、、僕の家族殺した、、お前は、、、”
(、、人殺しだ、)
見たことない顔をして、俺にそう言ってきたのすごく覚えてる。
俺もその事故があってから、、トラックの音やブレーキ音が恐怖に変わって、中々前に進めなくなった。
