
スノストによる友情短編
第61章 守るもの
あれから何も変わってない部屋。
佐久間「、、ただいま。」
亮平が残していったぬいぐるみを亮平だと思って毎日話しかける。
スーツのポケットから、一つのリングを取り出し、アクセサリーのトレーの上に置いた。
たくさん、残していってくれたんだよね、、
泣くことはなかったけど、、思い出してはちくっと痛む。
成長できてねーな、、
そして、誕生日当日。
俺は盛大に祝われるのが苦手だから密かに誕生日を迎える。
庭に出て、、大好きなココアと一緒に誕生日の朝を迎えた。
佐久間「、、ふぅ、、もうあれから8年か、、」
片手にはココア、そして、もう片手に亮平と俺の大切なぬいぐるみを抱きかかえ、しゃがみこんだ。
佐久間「、、亮平、、俺もう28歳だよ、、いつまで待たせんだよ、、」
ぬいぐるみに話しかけたって意味ないのに、、
わかってるんだけど、、
佐久間「、、りょうへい、泣」
?「、、呼んだ?、笑笑」
、、え、?
聞き慣れた声、、ふふって笑う笑い声、、
後ろ振り返ると、、そこには、、
佐久間「、、え、、ゆめ、?なんで、、」
亮平がいるの、?
俺に近づいてしゃがむと
阿部「、、つねろうか?笑笑」
亮平は、俺の頬を少しつねった。
佐久間「、、痛い、、」
夢じゃないの、これは、、現実、?
