
スノストによる友情短編
第64章 大切なもの
佐久間「、、なにこれ。」
佐久間が俺のところにあるものを持ってきた。
それは、、
佐久間「これ、俺の大事なものだってこと阿部ちゃん知ってるよね?」
佐久間のフィギュア。
部屋の掃除中に、棚にぶつかって、、そこに飾れていたフィギュアを落としてしまい何個か壊してしまった。
俺が壊れたフィギュアを片付けている時、運悪く佐久間が帰ってきてしまった。
佐久間は、それを見て戸惑いを隠せず、、自分を見失っていた。
阿部「、、ごめん、」
佐久間「信じらんない、、」
阿部「、、、」
佐久間は、ショックを受けてそのまま部屋に閉じこもってしまった。
すぐに出てくるかなとか思ったけど、部屋の鍵は閉められていて俺が入らない状態にし、、
次の日の朝も出てこなかった。
阿部「、、はぁ、せっかくのオフなのにな、、」
お互い、オフが重なるのなんて珍しくて、、、
同じ家にいるから一人ぼっちではないけど
心細かった。
阿部「、、佐久間、?」
部屋のドアの前で、呼び掛けても返事はない。
玄関見ると、カギもあるし靴もある。
リビングに戻り、、棚から少しはみ出していた紙を見つけた。
阿部「、、ん、、?、、これ、ほしいのかな、、」
佐久間の好きなアニメのグッズが発売するという広告。しかも先週から発売みたい、
阿部「、、よし。」
俺はケータイと財布が入ったカバンを持ち、マスクとハットを被り、家を飛び出した。
