❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「な…なんて事を!?サンドラ様のために仕立てたドレスに……泥を付けるなんて!」
私は慌てて彼女の前に膝付くと頭を下げた!
ヤバい――――…!彼女の金切り声がその場の全員の背筋を凍らせた!
「も、申し訳ございません――――!コイツ…新人でして…どうか――――お許しください!」
私を庇うように三人の先輩はその場で膝間付き頭を下げる!
「はあ?新人――――?新人……庭師でもない?ふざけるんじゃないわよ――――!ここは、王族御用達の特別な場所よ!私のように選ばれ次期王族の地位が約束された人間が入る場所!?
そのような場所に――――昨日まで平民だった者がいるなんて!反吐が出る!
しかも、私の大事なドレスまで汚して――――この!愚民がぁぁ!」
彼女は手にしてた扇子で頭を下げる私をバシバシと叩きだした!
「///いっ…痛い――――…」
しかし、彼女の怒りは収まらず私の髪を掴むと無理やり顔を上げさせた!