❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「お、お前たちは――――引き続き…整備を頼むぞ!」
園関係者の人も慌てて出ていく――――。
「!新人――――!大丈夫か?なんて人だ…」
「うわ――――…左の頬…扇子の後がついてる…女の力だから大丈夫かな?って思ってたけど…扇子で叩くのは…さすがに」
皆が出ていくと…先輩たちは私を支え頬を見る。
「切れては…いないけど……当分は腫れるかもな……」
少しズキズキするけど…切れてないなら大丈夫――――後にならないのであれは…少しホッとする。
「ごめんなさい……」
「謝るな――――無茶苦茶言う…あの令嬢が…人でなしなんだ…。公爵家だかなんだかしらねぇ~けど……今回は……酷い――――…。あれが、時期王族?先が思いやられる」
泥まみれの私を支えながら先輩たちは私を慰めてくれた……。