❇️片暉の残照❇️
第7章 穏やかな日々と子守唄
「私――――16になるんだ…///」
「そうですよ!ですから――――ちゃんと踊れないと恥ずかしい思いをするのはお嬢様ですからね!」
キロは諭すように言うと、心配そうに眉を寄せる。
「///は、はい!頑張ります!」
確かに、公爵令嬢ともあろうものが…ワルツの一つも踊れないなんて…笑われてしまう!
しっかり練習して…お父様やお母様にガッカリされないようにしないと…。
「ダンスホールに13時からですから、それまで予習なさるといいと思います!」
キロは頭を下げると私の部屋から出ていった。
「キロは…立派な執事になろうと――――…頑張っていますね///」
ニコルはめったにキロを、誉めなかったのに…あの日から気合いを入れ直し仕事に打ち込む姿を度々…誉めている。
逆もしかりであるが――――…ニコルとキロはいいライバル?仕事仲間として、刺激しあっているようだった。