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❇️片暉の残照❇️

第7章 穏やかな日々と子守唄


「それにしても…ダンスかぁ…」


ダンスなんて優雅がものを踊ったことがない私としては…不安しかないが――――。


何度かお父様とお母様のダンスを見させてもらったが、優雅で流れるようなダンスは長年連れ添った阿吽の呼吸と言うものか…二人の纏う雰囲気がそうさせたのか…とても美しく二人だけの世界を見ているようだった。


あそこまでは…無理だとしても、相手の方の足を踏まないように踊れるようになりたい。


「――――前回の練習は…ひどかったからなぁ」


前回、キロを相手にワルツの練習をしたのたが――――…



酷かった…足は踏むし、逆に踏み出してパートナー相手に事故を起こしそうになったのだ!




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