❇️片暉の残照❇️
第7章 穏やかな日々と子守唄
途中の歌詞の意味は全く分からないし、曲に適当にお母さんが歌詞をつけたのかな?と、そんな安易な結論で私は何も考えずに歌い続けていた。
「それと、ワルツかい?さっきのステップは」
「あ~…へへへ///はい、先日からダンスの練習が始まったのですが――――…酷くて…年が開けたら成祝の義があり、その後の社交界デビューも控えているのに…間に合うか心配です」
「え――――!?君…来年…成祝なの?てっきり……俺の妹ぐらいかと…」
「そうでした――――…ハジロ領地で会ったとき…貴方私のこと13歳ぐらいだと思ってましたね?」
彼は、驚きのあまり黄金色の瞳を大きく見開き私を見る!
「///そ、それは――――申し訳…ない」
「別に、怒ってませんし…貧相に見えてしまったのであれば、それは私の落ち度です。貴方が謝ることではないです」