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❇️片暉の残照❇️

第7章 穏やかな日々と子守唄


他国の制度ならば――――…


王の弟である俺の父上が王位継承第一位となると、書物で読んだ。


しかし、我が王国の王位順は――――…見た目のシンボル的象徴を優先される。


そう――――…


この髪と目の色だ――――。




初代王の正式な継承者として…


我が国の王は…


濃い黄金色の


髪と瞳の色を持って――――王となる。



例外は無い…そうだ。



今の王も――――体が弱いが、濃い黄金色の髪と瞳で…王となった。


今の王は、前王が3年前に他界した事で自動的に王になったが、体調不良でいつ王位を退くか分からないと言う状態だ――――。


俺の父上は瞳は黄金色だが――――髪が茶色と…王位を持てなかった…。


しかし、覚醒遺伝で黄金色の髪と瞳は――――息子の俺に遺伝した。


他国の法律を知ると…こんなあやふやな王位決めは馬鹿馬鹿しいと思うが――――…我が国の紋章にも有るように――――…


黄金の獅子を――――擬人化したこの容姿は…


我が国の強さの象徴……らしい。




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