❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
「植物好きなのは分かるが――――…肌が負けてしまう植物もあるんだから…気を付けないと」
「///あ――――はい…十分気を付けます」
山育ちの私としては、もっと危ない毒キノコや毒ヘビと隣り合わせでの生活だったから…肌がかぶれたぐらいでは動じないのだが…、本当の事を言えるわけもなく…苦笑いするしかなかった。
「しかし、ベールはもう少し…控えめにしても良くないかい?」
ドレスに合わせて眼帯を隠すベールも試着しているが、顔をほとんど隠してしまう大きさにお兄様は首をかしげる。
「――――私的には…フードですっぽり顔を隠したいのですが///お母様が…」
「ダメよ!テイスは可愛いのだから!フードで顔を隠すなんて…もったいない!メルトもそう思うでしょ?」
「おう!勿体ない!」