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❇️片暉の残照❇️

第8章 成祝の義とスノーフェアリー


勿体ないと言われても――――…この眼帯を隠したいのです!


だって、ハジロ公爵の名で成祝の儀に行くのだ――――…この眼帯のせいで悪い評判や良くないイメージが付くのが…怖い。


「どうした?テイス――――…そんな不安そうな顔をするな、その眼帯を隠したくて…フードなんて色気の無いものを着用したくなるんだろ?

大丈夫だよ――――…テイスの聡明さはフードなんかじゃ隠せないから、いずれバレる!」



「――――バレるって…///眼帯…不気味じゃないですか?公爵家の…汚点になりませんか?」


そっと、眼帯に触れうつむく私をお母様が優しく抱き締めた。


「大丈夫、大丈夫――――テイス…何を言われても私たちは大丈夫だし…汚点だなんて///自分をそんな風に言ってはダメよ?貴方は…とてもいい子なんですから」



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