テキストサイズ

❇️片暉の残照❇️

第8章 成祝の義とスノーフェアリー


「あの子――――ティアナは、植物の研究をしていたの…それも薬になるものや食べられるものの……最初は皆バカにしていたのよ?でも、新種の解毒剤を見つけたり、植物の特性を掛け合わせたりと――――…学生時代に沢山の医学的成果を出したんだから!」



お母様は私のお母さんの学生時代の事を瞳を輝かせて話してくれた。



私の知らないお母さんが――――…そこにいる…、そんな気持ちになりなんだかフワフワした。


「ミュトロン領の学校かぁ…いつか見てみたいなぁ」


「そうね――――春になったら訪ねてみましょうか?」


お母様の提案に私の胸は踊った!


お母さんの見た景色を見れる――――!



今はまだ、真っ白な雪の世界だが緑が生い茂る季節には――――…新しい世界を見てみたい!と、夢が膨らんだ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ