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❇️片暉の残照❇️

第8章 成祝の義とスノーフェアリー


そう言えば――――


この黄金色の髪と瞳は…王様の条件…的な事をお父様が言っていたが…



「片目じゃ――――…って、そもそも…お母さんは貴族でも地位は低かったみたいだったし、お父さんは誰か知らないし――――…まぁ、平民って可能性だって有るわけだから…私には関係ないよねぇ~」



鏡に映る自分の姿を笑いながら、白いドレスを着て回る。


フワッと広がる白いドレスが――――カーテンの隙間から入ってきた月明かりに重なり更に白く輝く。



「うわ――――このドレス…月明かりだともっと綺麗に見えるんじゃない?」



私はカーテンを開け、月明かりを全身で受け止めた。



すると、月明かりに照らされた自分の姿が暗闇に浮かび上がるような感覚になる。





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