❇️片暉の残照❇️
第8章 成祝の義とスノーフェアリー
「その――――えっと…テイス…」
「ごめんなさい――――…気持ち悪くて…ごめんなさい…」
私は頭を床につけお兄様に謝った!
「き――――…気持ち悪いって…いや…違う!違うんだ――――…月明かりに照らされ…テイスの両目が黄金色だったんだ!」
「違います――――…違います…私の瞳は…瞳は――――化け物なんです!別々の…色で…気持ちが…悪いんです!」
お兄様は私を床から引き離すと――――再び瞳を覗こうとした!
しかし、私はこれ以上嫌われたくなくて…顔を背け手で顔を覆った!
「別々の…色?――――まさか!テイス見せて?」
「嫌――――!嫌われたくない……捨てられ…る……」