❇️片暉の残照❇️
第9章 城下町と嫉妬の炎
「それにしても、“れっかじんぞ”をよく“赤”だと分かりましたね――――ニホノ領の領言葉でしたのに」
「///はい、昔――――…お母さんが…言っていたのを思い出しまして」
「お母様――――…あぁローラ様ですか?ローラ様は昔、我が領土にご旅行か何かをされたことがあるのかな?嬉しいことです」
ローラお母様ではなく…ティアナお母さんとの思い出だったが――――シュン様はローラお母様の事を思い浮かべ微笑む。
「///へへへ――――ど~でしょうか?」
すると、コンコンと扉がノックされる音に皆が振り向く。
「失礼します――――あの…“れっかじんぞ”のデータをお持ちしました」
研究所のお弟子さんが別のデータを持ってやって来た。