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❇️片暉の残照❇️

第10章 嫉妬の代償


「テイス――――様!?」


「お――――お嬢ちゃん!?大丈夫か!」



「え?――――?」



“大丈夫か?”と聞かれ…後ろにいた店主に振り返る――――が…なんか…いつもと違う…


と、後ろを振り返りながら足元を見ると……



私の足元に…見慣れた髪の毛の束が…



落ちて――――る?



そうか髪だ――――長く伸びた髪が振り向いた瞬間に時間差で私の肩を過ぎる感覚が無かったんだ…


え?――――髪が…ない?


私は腰まであった髪を手繰り寄せようと後ろ頭を撫でる――――…



「テイス様!髪が――――さっきのヤツに!?テイス――――様!?ハッ…後ろ肩…のお召し物も……一緒に切られてる!?」


「え――――切られてる?」



そこでようやく私は…ぶつかってきた人に――――髪を切られた事に気がつく!?



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