❇️片暉の残照❇️
第2章 ハジロ公爵邸
浴室を出ると、フカフカなタオルに身を包み――――…新しく準備された下着に恐る恐る袖を通す。
それと、ラフなワンピースと一緒に…真新しいピンクの眼帯もおいてあった。
「///ワンピースと…お揃い…の眼帯?」
それは、ワンピースと同じ柄の眼帯だった…。
私のために…急遽作ってくれたのか…嬉しくて胸が苦しくなる。
「///こんなに…していただけるなんて…」
私は、ハジロ公爵のために何でもしよう――――と、決意する。
「――――掃除でも洗濯でも…お料理でも…何でもしよう!」
ただで置いてもらうなんて思ってはいないが、何でもしようと両手をグッと握った。
すると、――――コンコンと…扉を叩く音がし…一気に緊張する。