❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
朝食の後、ニコルが私の髪を切り揃えてくれた。
鏡の前で徐々に短くなる髪に切なくなっまが――――…
命は取られてない!
と、気合いを入れ直すことができた。
だって――――…悲しい顔をしたら…ニコルとキロはもっと辛くなる…。
私がしっかりしないと!髪なんて長かろうが短かろうが…関係ない!
私は私だわ!
「――――ど…どうですか?短くなってしまいましたが…」
鏡の中の私は昨日とは別人のようだった!
まっすぐ見つめる短くなった髪は肩につくかつかないかのギリギリの所――――…それでも、もっと短くなることを覚悟していた私としては長いと思うくらいだった。