❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
「ニコル――――ありがとう…なんか///スッキリしてる!短い髪も意外にいいんじゃない?」
振り向く私にニコルとキロは「はい!」と、満面の笑みで答えてくれた。
私は――――それだけで満足だった。
それに、黄金色の髪が…肩で揺れるのはなんだか気持ちがいいものだった!
「短い髪も流行ればいいのにね」
なんて、冗談が言えるくらい私は元気になった気がする。
すると、部屋をノックする音にキロが素早く反応した。
「テイス様――――旦那様と奥様それと、メルト様がいらっしゃいました」
私は立ちあがり、皆の姿を確認した!
「///テイス――――!テイス!あああああ!良かった…良かったわ!起き上がって大丈夫なの?傷は?――――それと…ああああ…髪が…こんなに短くなって…」