❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
キロと談笑している間に、ニコルの作業が終わった。
「テイス様――――どうでしょう?」
ニコルの手には、ヘッドドレスにあったレースが縫い付けられていた!
「///うわ!素敵!ドレスと同じ感じになった!ニコル凄いわ!本当に器用ね!これなら、誰が見ても武人用なんて思わないわ!」
ヘッドドレスに使われていた長めのレースを使い、少しだがアレンジした眼帯はシンプルながらもお洒落でドレスとセットで作られたかのようだった。
「それと、ヘッドドレスも一緒にご試用ください、レースを左手前に流し眼帯をカバーするようにいたしました」
さらに、眼帯が目立たぬようにヘッドドレスのレースを移動し左目を隠すような仕上がりにしてくれていた!
「流石!ニコル――――やっぱりニコルは凄い!ね?テイス様言った通りでしょ?ニコルは器用なんですよ!」
私がニコルを称賛する前に、キロがニコルの事を私にどや顔で誇った。
「///キ、キロ――――!」
ニコルは慌ててキロを制止するも、なんか楽しそうなので見ていた。