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❇️片暉の残照❇️

第11章 奇跡の王


「///そ、それは――――…災難だったね」


ドレスをプレゼントされて“災難”と思うなんて贅沢であるが…


着れないのだから…“災難”もしくは“残念”である。


「さて、ここから俺とロミの公務室のある建物に入るよ!」


しばらく談笑しながら王宮の廊下を進むと、客室のある建物から別の建物へと続く廊下に出た。


客室のある建物は豪華な装飾品が飾られきらびやかだったが、公務のある建物は何ともシンプルな外見をしていた。


「ここは、王宮役員が主に使う建物だし公務に必要な書類の往来が多いから――――客室の建物とは雰囲気が大分違うんだ。ま、来客をおもてなしする訳でもないから、豪華な装飾品は必要ないってわけ」


なるほど――――と、ホッとするが…今度は廊下がピカピカで目が眩む!


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