❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
「何かあったのでしょうか?」
少し不安げに部屋の扉を見つめるも…警備兵の多さにため息がでる。
「テイス様、お疲れではありませんか?客室からここまで結構移動しましたから」
「///へへへ大丈夫、ベッドに寝ているよりいいわ!ありがとう」
ニコルの言葉に癒され、私は大きく深呼吸をすると窓の外を眺めた。
「見て――――!雪が綺麗!」
私はニコルとキロを呼び、窓の蘇とを眺めた。
すると、外の庭には雪で作った像が並び雪で殺風景になる花壇が華やかになっていた。
「これは、凄いですね!大きいものから小さいものも――――あれは、灯籠というのでしょうか?雪で出来た灯籠が沢山ありますね――――夜はあれにローソクを灯したら…幻想的になるのでは?」
ニコルうっとりとした顔をして、夜の庭を思う。
そう言えば――――ロミ様と話した夜に…この灯りを見た気がする。