❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
扉が開くと――――…広々とした部屋の中心に立派なソファとテーブルが置かれ――――そこにキラキラした物体が2体…揺れている。
「///テイス――――!もう、起き上がって大丈夫かい?」
「眩しい!?」
と、思った瞬間――――その眩しい物体が私の目の前まで駆け寄る!
部屋の大きな窓から差し込む太陽光に黄金色の髪を揺らしながら私を向かい入れてくれたのは――――ロミ様だった!
「///あっ――――ロミ――――っ様!」
「いいよ――――テイス…いつものようにロミと呼んでおくれ」
ロミ様は手をさしのべるとお兄様が繋いでいない方の手を取る!
「は?――――“いつもの様に”って…お前はテイスと会ってるのか?聞いてないぞ!」
「だって、言ってない――――、妹が出来たとたんにシスコン爆上げしてるメルトに話したら俺のいこいの場を出禁にしかねないだろ?そんなの嫌だね!」
両サイドをお兄様とロミ様に挟まれ私は、ど~したらいいか分からずテンパる!