❇️片暉の残照❇️
第11章 奇跡の王
「はい――――屋敷に戻れば私専用の眼帯があるので問題ありません。わざわざ、サンドラ様が準備してくだった物ですし、そのお心遣いが嬉しいのです!」
眼帯もだが、ドレスも沢山――――…たった2・3日の滞在だけど、不自由しないようにとの心遣いが嬉しかった。
「サンドラ様が…そのドレスを…?」
ロミ様と王様が私の薄い黄色いドレスを見て「へぇ~」と、感心する。
サンドラ様って…ドレス選びのセンスがないと思われているのでは?
た…確かに――――…クローゼットの中は目がチカチカする発色のドレスが多かったけど…
「サンドラも成長した…の…かな?」
「叔父様…あれはサンドラ様が悪いと言うわけではないですから……」
サンドラ様を憐れむように王様は首を振る。
「ハハハハ――――…」
「////――――…」
何も言えないですよねぇ…フォローが難しい話題ですから…。