❇️片暉の残照❇️
第12章 お茶会と緊張の挨拶
「今週の晩餐会は…王様が主催の新年度最初のパーティーだ。しかも、貴族や王族の鼻持ちならないやつらが大勢来るパーティーだ!
そこで、成人したばかりの!公爵家に養子縁組みされた黄金色の髪の令嬢となれば――――…嫌でも注目を浴び、更にはダンスに誘われるのは目に見えているだろ?」
え!?えええ――――?
「しかも、俺やロミ……王様と顔見知りとなると…見方も敵も、羨望や嫉妬の的にもなる――――…ダンスはそんな奴らから身を守る手段となるんだ」
ダンスにそんな効果があるのかは疑問だが…
「///はあ…習い始めたばかりで…やっと形になったので…」
私はモジモジと、自分のダンスレベルを話した。
「だと思った――――、まだ数日時間はある…少しでも練習しとけ」
そう言うと、サンドラ様は「じゃぁな」と、部屋を出ていった。