❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
「――――そうか…今月…」
コーテル様は私を見つめると…再びグッと胸を張る。
「ダンス――――ダンスはもう誰かとしたのか?」
「えっ!?ダ…ダンスですか?」
しまった…踊らなくてもすみそうだと思っていたのに…
「い…いえ――――まだ…」
私はチラッとホールの真ん中で踊る人々を見て体を固くする。
「よし――――なら、俺が一緒に踊ってやる!」
「え!?」
「あら!?ダンスのお誘いなんて――――素敵だわテイス!」
いきなりな誘いにお母様は嬉しかったのか「行ってらっしゃい」と、背中を押す!
「///えっ、えっ…あっ!」
すると、ちょうど曲の変わり目だったのか、踊っていた人たちが次の方々と変わるタイミングとなった。
「さぁ!ワルツなら踊れるか?」
「は…はい――――///下手くそですよ?」
手を掴まれ――――ホールの輪の中へ入る。